有限会社ごえ門代表挨拶

CEO MESSAGE

代表取締役社長 清水万紀久の考え、想い、そしてメッセージ

有限会社ごえ門_代表メッセージ1

辛い時期も仲間がいたから乗り越えられた。
失敗しても、立ち上がってまた踏ん張って、そうやって乗り越えていけばいい。

飲食の世界に身を投じて、早30年。中華料理屋での調理修行・小売の肉屋を出店。身の丈に余る借金を抱えながらの出店時、初めの一ヶ月で400万の赤字を出し、自らビジネスをすることの厳しさを知りました。
「半年以内に結果を出さないと家族を連れて逃げないといけない。」
崖っぷちに立たされた時、人の本領は発揮されるものだと、身を以て体験しました。
「何がいけないのか」「どうしたら売れるのか」数え切れない自問自答と小さな改善を繰り返し、なんとか食らいついて乗り切りました。当時は心身をすり減らしながら自分の限界に向き合った最大の時期だと思います。

その後、「これまでの経験をより活かす方法はないか?」と考えた末に『焼肉屋』という結論に至り、有限会社ごえ門を創業。

ごえ門を作っていく過程もまた大変なことは多くありました。
内装設計・メニュー作りなど、これまでとは違う分野にも頭を働かせる必要があったり、狂牛病・飲酒運転防止条例・ユッケの食中毒問題といった時事的な問題など。しかし、以前と大きく異なる点が一つ。それは多くの仲間がいてくれたことです。仲間とともに意見を出し合い、ひとつひとつの問題にちゃんと向き合い、「良いお店を作る」という目標に向かって一丸になって歩む。そんな過程は大変ではありましたが、辛い大変さでなく、楽しい大変さだと記憶しています。

私にとって、一緒に働くみんなは家族や兄弟同然です。それもとびきり仲の良い。気さくに話して笑いあって、時々ぶつかって、仲直りして。同じ目標を目指していけていると私自身は感じています。各々にとっても自分の夢と会社の目標を重ねて、真っ直ぐ突き進めていれば嬉しいですし、この環境に家族のような暖かさと厳しさを感じてもらえる、そんな場所であって欲しいと思います。

有限会社ごえ門_代表メッセージ2

肉の旨みを最大限に味わってもらう。
味への探求は果てなく続く。

弊社の特徴として、『雌牛を専門に扱う』という強いこだわりがあります。
これは「どうしたら最高に旨い肉を味わえるか」という探求を繰り替えていた結果、たどり着いた答えが『肉質』と『脂質』だったからです。所謂、融点の低い脂と赤身のバランス。この2つの『質』が最高に高まるのが、月齢30ヶ月以上の雌牛でした。それは、27,8ヶ月でも、高い等級の霜降り肉でもありません。
世間では、霜降り肉を重宝される傾向がありますが、専門家からすると少し訂正した部分です。というのも、霜降りはビタミンをカットして皮下脂肪を筋繊維の中に入れることで出来上がるため、霜降りと引き換えに旨味がなくなっていくからです。「ジューシーで美味しい」と言われがちですが、肉本来の美味しさを味わうなら、そうじゃない。だから弊社では、等級ではなく、いかに良質な牛を扱うか、ここに注力をして肉の仕入れを行なってます。

そのような理由から、弊社では肉本来の旨みを味わえるようにタレにも一工夫加えてあります。それは肉の味を邪魔しない、和牛専用に調合されたタレの自社開発です。
2年以上の歳月をかけて毎日のように試作品を作り、スタッフみんなで意見を出し合ってきました。「もう少し酸味を」「舌に味が残る」など、毎日のように「ああでもない、こうでもない」と意見が飛び交う日々です。試行錯誤の結果、だいぶ納得できる味に仕上げるところまでに至りました。今では同業他社から「その味をうちでも扱いたい」「卸して欲しい」という声がかかることもあります。弊社の考えと想いを理解してくれた嬉しさ、そしてこのタレを使って本当に美味しい肉を提供するお店が増えてくれればと考えています。

有限会社ごえ門_代表メッセージ3

種まきは終わった。
次の一手へ、歩みを進めていこう。

兵庫県内では、雌牛だけを専門に扱っているのは弊社を含めて数件。エリアを絞ると弊社の店舗しかない場所ばかり。そういう意味で独自化・差別化はしっかりとできていると自負してます。また弊社で働いていたスタッフが独立し、同様のコンセプトで弊社の仕入れルートを使って営業しているお店もあります。これは、『雌牛専門の炭火焼肉』という経営スタイルが形になってきた証拠だと思います。
その上で私たちの主軸は『本当に美味い肉を食べてもらいたい』という点に絞られているので、この軸に沿った形で今以上に「多くのお客さんが訪れる場所や機会を生みたい」と考えています。
具体的なアプローチとしては『肉バル』『カジュアルな焼肉屋』ニュージーランドでの『黒毛和牛の生産』『フランチャイズ展開』
現在これらの事業展開に向けて着々と動き始めています。実際にいまニュージーランドで50頭ほど牛の生育を行い、先日初出荷を行なったところです。まずは生育数を2000頭くらいまでは増やし、しっかりと流通に回せるだけの生産を目指しています。

このようにいま弊社は大きな転換期を迎えています。会社の事業規模がどんどん大きくなり、体制や制度が大きく変わるタイミングです。そんな変化の振り幅が大きい今だからこそ、一緒に働く仲間たちにはどんどん成長してもらいたいと思いますし、この勢いに乗って大きく成長できる人材と一緒に働きたいと思います。店長になり、マネージャーになり、新しい事業計画を考えたり、独立したり。目標を叶えたいという強い想いを叶えられる箱を作るのが私の仕事だと考えています。
もちろん私自身も成長過程にあります。お互いに指摘しながら成長し合って、着実に目線を変えながら、一緒に会社を大きくすることを楽しんでみませんか?

代表取締役社長
清水万紀久

将来のビジョン